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このブログについて

本ブログは、新機動戦記ガンダムWの新作シリーズとして最近ガンダムエースで展開中の『Frozen Teardrop』、および『Endless Waltz 敗者たちの栄光』の考察・感想・情報収集のために運営しております。基本的に、どこよりも早いニュースや、あらすじの掲載はありません。にも関わらず、発売日以降は既知としてネタバレ全開で扱いますので、悪しからずご了承くださいませ。


エントリは、誤解を招く内容を発見した時や、状況が変化した場合に加筆修正する場合があります。

2012年6月24日

旧友に贈る手紙、あるいは、Frozen Teardrop入門

中高大と一緒につるみ、一緒にWにだだハマリしていた友人が、FTでW読者に戻って来ました。
こんなに嬉しいことはありません。

が、読み始めて早速、「これは続編なのパラレルなの」「家系のつながりが分からない」「名前を盗み過ぎてて何がなんだか」などと困惑メッセージが届きましたので、彼女がくれたリプライやらDMに対応する形で、私の把握でよければという感じで、Twitterのつぶやきを主に書いてみます。

いつもそうですが、今エントリはかなり私の思い込みが含まれます。すべてを真に受けないでください。

正確な意味での続編というよりは、作中作、または劇中劇

「ファイル」は「集めるだけ集めた過去の情報断片を齟齬が生じないように辻褄をあわせた体験データ」であって、本当にあった過去そのものではないと思ってます。情報が若干偏っただけで全然違うファイルが生成されるのが、作品内における、その証左。

FTはとある形式(ゼロシステムの未来予測と同様のロジックによる過去予測)で一本筋通した歴史観に過ぎず、もしFTが無事終われば「ヒイリリが冬眠に入ったのは実は197年じゃなくて199年という説も」とか「ファザーの放浪中の記録はほとんど残っていないが実は某戦線に参加して云々」とかUC時代並のアクロバティック解釈が出現可能なのです(逆襲のギガンテスやガンダムKATANAを横目に見つつ)

で、過去編のみならず、未来における火星編さえ「~ファイル」と言い切っているのですから、あれを閲覧しているメタ存在(=我々)がいるのは間違いないわけで、所詮すべてはゼロが記録の断片から生成した体験ファイルに過ぎないと。
なので、気に入らないところは「ゼロと趣味が合わなかった」と思って、事実だけ記憶に納めてさっさと次に行くが吉でしょう。

私など、56億7000万年後にウイングゼロに載ったAIユニット(なぜかヒイロ人格)が地球外生命体に回収されるところまで妄想完了済みです。
名をつけて概念化しないと、この妄想を成仏させられそうにないので、とりあえず「非実在ガンダムW」と名付けておきました。よければお使いください。

家系のつながりが分からない

つ【Frozen Teardropにおける有力者の家系図

登場人物の顔が似過ぎてて把握できない・血族ばっかじゃない?

ファイブスター物語と一緒です。逆に、志を継ぐ者は同じ顔をしていると思った方がいいです。
それでも納得行かない場合は、記録に風貌や言動が残ってなくて、適当な既存データでゼロが補完しているとでも思ってください。
それでも指導者ヒイロの若かりし頃の風貌にはびっくりすると思うので、設定資料集の指導者ヒイロ(暗殺直前)の眉目と髪色を観察するといいです。TVの最初からそっくりに設定されていたのが分かります。
あとはその、なんだ。なまじそっくりに描けてしまうので気づきにくいけれど、あさぎ先生は元の絵柄がWと違い過ぎるので、村瀬キャラに似せてまったくの新しいキャラを描けというのは難しいんじゃないかしら。
ブラインド・ターゲットの菱沼先生デザインも、既存キャラクローン以上にはなってなかったし……。

私個人の好みとは違うしデメリットも多いけれど、血族というくくりで話の筋を通すという手法そのものはアリだと思います。宇宙世紀はでかくなり過ぎてしまったものね。

設定はどうなの

歴史的な因果関係という意味では大丈夫そう。

ただ、科学考証に関しては、北半球から赤道を越えて南半球に行っても、なぜか季節が反転しなかったりするので(4巻)※、推して知るべし。
最近のガンダムと違ってSF考証担当がいないようなので、「ああ間違ってるわウフフ」と思って次に行ってください。連載1回ごとに1~数回出てくるんで落ち着かないけど。

※あとで理由が出てくるかもしれないので、間違い確定というわけではないです。

デュオがクズになってるって聞いたけどホント?

※デュオファンだったので、最初の質問がこれでした。

戦わない人生の送り方が分からなくて、20代~30代前半でドン底に落ちました。これがまた、自分に嘘をついている人間が自分について語るという形式を採っているものだから、とてつもなく分かりにくいのだけど、ものすごく苦しんでおります。かわいそうで見てられない。

つ【Desperado 和訳

が、そこから一気に父親の顔をするようになりました。中二病だけは治ってないけど、たぶん一生治らないんだぜあいつ。
詳しくは4巻を読めば分かると思うけど、自分が犯した真の罪を知り、そこから成長できていない自分を知り、息子を得て父親(=次世代の育成者)としての生き方を見出すようになるまでが彼の成長物語なので、ちゃんと見届けてやってください。

見下げてはいけない。彼らは私たちだ。トロワも自分でそう言ってる。

ジュニアの話はまだ出てこないのでまた今度。

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また何か訊かれたら、続きができるかもしれませんが、今日はこんなところで。
なお、FTにおける新規キャラで一番のお気に入りは誰かと訊かれたら、「AIゼクス」と答えます。
AIだいすき。