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このブログについて

本ブログは、新機動戦記ガンダムWの新作シリーズとして最近ガンダムエースで展開中の『Frozen Teardrop』、および『Endless Waltz 敗者たちの栄光』の考察・感想・情報収集のために運営しております。基本的に、どこよりも早いニュースや、あらすじの掲載はありません。にも関わらず、発売日以降は既知としてネタバレ全開で扱いますので、悪しからずご了承くださいませ。


エントリは、誤解を招く内容を発見した時や、状況が変化した場合に加筆修正する場合があります。

2012年3月29日

アフターコロニーにおける貴族の条件

考えれば考えるほど迷宮入りしていくので、途中までの考察メモとして残しておきます。

2012/03/30追記:どちらかというと、資産の由来よりも爵位について悩んでいるのがメインです。

2012/02/29のツイートより

  • W世界には時折「お前その収入どっから」という資産家がいますが大体理由は出てこなかったりします。
  • まあしょっぱなからドーリアン夫妻(小国からの亡命者、かつ連合文官のトップ近くで何故か学園一の富豪家ということになってる)が飛ばしているのでどうでもよくなってきたりするのですが。
  • W世界の貴族とか富豪について考えていたら、そもそもウェリッジ侯爵とか、デルマイユ公爵とか、どこの国の爵位なんだよええ? みたいなことになって、とりあえず神秦は考えるのをやめた。

みんなして「○○部長」「○○役員」とかの肩書きを持っているのだけど、どこの会社の人間かさっぱり分からん、みたいな感じです。

  • @*** モスクワのパーティに来ていただけとも思われますが、名前と出身がまったく一致していない(ピースクラフトとか明らかに英名なのに場所は現デンマークとか)世界なのでなんとも……。
  • とりあえずふいんき金持ちという解釈でいいような気がする。
  • 一方、OZで正式に任官されると確か爵位がもらえるはずなのですが、これたぶん地位だけでうっかり領地ついたりしませんよね?
  • @*** 今この瞬間の思いつきですが、ロームフェラ財団内での発言力の高さを表すというか、OZの隊員=財団の一員ということなのかと思いました。
  • 確か閣下が公爵相当だったような気がするし。
  • 昔どこかでW世界の貴族たち=利益追及集団という解釈を見たので、さらにこじらせて、かつてのメガコーポの経営者たちの末裔なんじゃないかと妄想しております。
  • @*** ないとダメとは資料になかった気がしますが、TVの描写を見るに実質爵位=発言権だったような気がしないでもないです。
  • @*** 星界の紋章というスペオペだと、無人星系を開拓して有人化すると爵位が上がったりしましたので、コロニーを建設して人口誘致したら爵位が上がって発言権もアップ、とかならそりゃ懸命になるかもしれません。
  • ただロームフェラはあとからは入れてくれない系、かつアラブ系とかアジア系は入れてくれないっぽい。
  • 果たしてその爵位をくれる根拠はどこにあるのか、それが問題です(最初に戻った)

財団総裁代行=公爵なので、もしかして財団メンバーの爵位も単なる財団内での地位や発言権を示しているだけなのかもしれません。総裁=大公とか。上位の者は他のメンバーに爵位を授与する権限を有するとか。

  • @*** 特定の民族系をSFに持ち込むと、めんどうな反応の人が出てくるので、趣味レベルの考察者としてはあえて避けておりました……。(笑)
  • これくらい財産や企業を持ってたらこれくらいの爵位、あるいはOZでこれくらいの階級だったらこれくらいの爵位、みたいな感じかしら。誰かが与えるとかではなくて。

シャーゴールド家とか、一体何やって資産を持っているのでしょうか。あまり話には関係ないと分かってはいるのですが、とても謎です。

ピースクラフト・ファイル5の感想(2)

例によってとりとめなくつぶやきをまとめております。

2012/3/26~3/27のTweetより

過去編の戦争は貴族様たちのお遊戯にしか見えないという話があって、割と同意いたしますが、よく考えるとTV本編あたりからずっと「市民目線が少ない」と言われている気が……。
国やコロニーって誰のためのものなんだろう、と柄にもなく考えてしまいます。

  • 楽勝モードが続いてますからねえ……。
  • 民意一切ないまま戦争が進行しているのはTV版もEWもFT火星編も過去編も……。EWだけ最後いい加減にしろよ( ゚Д゚)オラァ! となりましたが。
  • FT過去編の現在は、サンクキングダムからなかなか出ていかない統一連合軍をゲリラ軍(サンクの正規軍ではない)が追いだそうとしているというこれまた非対称な構図なのですが、たぶんゲリラにはジモティーもたくさん参加しているのでしょうが、その目線がやっぱりなかったりします。
  • 何が言いたいかというと要するに不穏成分が個人的に欲しいです。
  • 未来編過去編両方そうなんですが、バックアップ組織がないゆえの寄る辺なさが足りない。
  • Wでも名作とされる序盤1クールより、寄る辺なくなって放浪しだす2~3クール(世間的にはgdgdと言われるあたり)を愛する私としては、彼らの孤立っぷりと身を寄せ合うのは同類しかいないにも関わらず敵対せざるを得ない中盤が大好きなのです。あれは再現不可能なのかなあ。
  • なんとなく、調子に乗ってるところを外野(戦争レイヤの外)からヒイロ先生が鉄槌落としに来そうな気がしないでもないですが。

未来編では元パイロットたちがバックアップに回っているので、寄る辺なさもへったくれもないのですが、それでも、プリベンターという政府寄りの組織と協力関係にあることで、Wらしい緊張感が欠けている感がなくもありません。
過去からの長い目で見れば、彼らの若いころの苦労が実った結果つくられた組織であるわけで、これがいきなり敵に回ったら回ったで報われないのですが。

  • ヒイロの行動原理は先代も2代目も国とか星という概念に縛られないので、王家なるものに縛られたままだと永遠にくっつく運命はないと思います。つまり2代目ヒイロはリリーナの中のピースクラフトという要素を殺さなければならない。

そういえばウェリッジとかデルマイユとか、まだ過去編未登場ですね。あとH教授と老師Oもまだ。今回の章で一旦締めかなと思っていましたが、割と過去編はまだまだ語っていないことがあるのかもしれません。

ピースクラフト・ファイル5の感想(1)

先月の段階ではイマイチぴんと来る感じがしなかったので、感想を控えておりました。
今月ようやく「ははあ」と方向性がわかってきたので、ぼちぼちとまとめておきます。

2012/2/25~2/26のTweetより

  • エリックかわいい。サンカント(トレーズ目線と違って)かわいい。マルティクスかわいい。そしてまさかのソルシエールかわ……_ノ乙(、ン、)_
  • あんな凝った髪型にしてて、ソルシエールさん毎晩ウィッグをメンテナンスしている疑惑。

隅沢先生に萌え属性を教えた人は怒りませんから出てきてください(笑)
それにしても個人の財産が国の財政危機を救うのがいまいちピンと来ないです。
納得している統一連合も統一連合ですよ! 個人が肩代わりしたら罰金の意味ないじゃないですか。

  • *** ……(-ω-)、うん、うん間違ってないよそうだよそゆのもあるけどーもやもやりん、な部分もあったけど読了
  • *** 交渉の席でのあれこれ
  • *** ピースクラフト側の経験値の浅さ(?)は仕方ないかもだが肩入れするならもうちょいあれこれ回してやれよお二人さんとか思わなくもないが有り余る金があるからいいのか(なんのことか書いててわからなくなってます)
  • *** 議会傍聴とか一度行かれたらまた感覚がかわるかもですが、なかなか興味が無いと行きませんわな
  • *** @kamibata 最終的には素直になれない奥手でシャイボーイがありえない高額さで回りくどいナンパの為に(笑)あえて負け交渉を黙認とも見れますが、小さく未熟でも勝者の側には交渉アドバンテージがあるはずなんで、追加一文が増えていた、の辺りは準備根回しの手落ちだよなあと
  • @*** お金があるなら政策やれるブレーン集団を(サンクの本来の予算を越えて)送り込むとかいろいろある気がするんですがね……。

……と思ったものの、結局は個人資産で解決するんなら一緒ですね。すみません。
このあと、W世界における貴族の称号は何か、というところまで話題が及んだので、別エントリにとっかかりだけ残しておこうと思います。

2012/3/26~3/27のTweetより

マルティクスとカテリナ、エリックとサブリナについて。マルティクスはたいへん好みです。

  • マルティクスさんの顔が出たので私はもう幸せいっぱいです。これで脳内にヤン提督が出てきて悩まされることがなくなりました! あとサンカントさんも出ましたね。もうちょっとワイルドな閣下みたいな。
  • FT今月号2回目を通読中。きらびやかな戦争にしようというのは、「せめてカテリナには戦争の悲惨さを知らないでいて欲しい」というマルティクスの無駄に要らん好意の現れでもあるように読めますが、どうですか。
  • たぶんマルティクスはいやな戦争も見ているはず。
  • 連合軍「おたくのゲリラ兵が超兵器でうちの撤退を妨害してくるんですが」サブリナ扮するカテリナ「まあそんなの存じませんわホホホそれより早くお帰りになる約束ではありませんの」とやり返すのが当面のサブリナのお仕事?
  • サブリナは人とというよりサンクという国と結婚してしまうイメージだなあ。この縛りから逃れられるとすればカテリナ改めシスなのですが、シスって聞くとどうしてもスターウォーズが……。
  • 一瞬、姉(サブリナ)の養子カテリーナとして妹の戸籍が復活するのかと思ったけどそうしたら年齢的に出産できそうになかった。
  • サブリナの求婚理由はそれっぽくて良かったです。心までは偽らないことと(たぶん本当に好きなのはヒイロ先生のままですよね?)、それを受け入れるエリックの度量のでかさ。
  • 女子力は分かりませんがエリックのあれは超お金持ちか超貧乏かのどっちかでないと許されない感じだと思いました(何)
  • 女子的には化粧は「戦いに出る決意」なんですが、エリック的にはどう受け取ったのか気になる。うっかり舞い上がって変な解釈をしている気がしてなりません。

サンカントから見れば、トレーズは自分の孫であると同時に、永遠の友(クシュリナーダ家この表現好きですね……)ヒイロの傍系の血も併せ持つ存在であります。

  • サンカントとヒイロのフラグ立てが気になるんですが、次に会ったら敵同士とか。
  • ヒイロ先生、サンクと敵対する予感がするのですがどうかしら。敵対というか、別のステージに行くというか。そもそも、元から叛乱軍にコミットすらしていませんが。

トレーズ・ファイルにおけるサンカントの描写はわずかで、推し量ることは難しいのですが、ヒイロの血筋に惹かれる娘の行動をどんな気持ちで見ていたのだろうと思います。

2012年3月5日

Frozen Teardropに伏流する双子のイメージについて

キュレネの風として火星全土を放浪しているミリアルド・ピースクラフトと、エピオン搭載のゼロシステムとナノマシン技術によって生成されたAIゼクスの関係を考えるうちに、オリジナルとAIとは、つまり双子のモチーフの一種なのではないかと思い至りました。

というのも、随分前になりますが、かつてウイングゼロの戦術AIがヒイロの人格を持って覚醒する二次創作を書いたことがあるからですが。

Frozen Teardropには、姿のそっくりな双子、もしくは対になる人物が多々登場します。
なるべく新規にデザインを起こさなくて済むように気を遣っている側面も確かにあるのでしょうが、「それってW(ダブル)と引っ掛けてるんじゃないですか」と指摘されてひっくり返りました。そんなことは考えもしませんでしたわ……。

直系の子孫

  • ファザーとデュオ
  • サリィとキャシィ
  • ゼクス・ノインとナイナ・ミル
  • サブリナ・カテリナとゼクス・リリーナ

夫婦

  • 五飛と妹蘭(※エピソード・ゼロ)

多重人格

  • レディ・アン

兄妹姉妹

  • W教授とカトリーヌ
  • ステラ姉妹
  • サブリナとカテリナ

オリジナルとAI

  • ミリアルドとAIゼクス
  • サムとAIサム

赤の他人

  • 指導者ヒイロとヒイロ
  • ディズヌフとミリアルド
  • ドクトルTとフォボス

※ヒイロとリリーナに関しては、イメージの引継ぎ元が少なくとも3人以上になるのですが、ここでは姿形の一致しない引継ぎ元以外は一旦割愛しました。
※FT7巻冒頭の「シンデレラとサンドリヨン」に関しては、今のところ出典が明らかでなく、またサンドリヨンは単なるシンデレラの仏語読みですので、作者の創作であるという説が優勢です。あるいは、シンデレラが双子または姉妹であるという派生創作は現代でも複数確認できるらしいので(知り合い談)、そのうちの一つが未来に残ったものである、という想像も可能です。
※双子のイメージについては、00クラスタの方はやはり思いいれが強いらしく、いろいろとご助言をいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。

物語上で双子が演じる役割というのはいろいろありますが、TVシリーズ~FTにおいて今のところ目立つのは以下の関係かと思います。
全部は解析しきれていないと思います。力不足ですみません。

相似する自己との対話と相克

  • 五飛は妹蘭と思想的に相容れず対決する。
  • ファザーはデュオとの対話を経て己を直視する。
  • W教授は共感能力を封じてカトリーヌと対決する。

引継ぎ・共有

  • ファザーが抱え込んで未解決だった問題を、デュオが引き継いでいる。
  • ドクトルTはフォボスに向かい「お前はオレだ」と語りかけ、第3の道を示す。
  • 五飛は妹蘭の思想を引き継ぎ、戦いに臨む。

オリジナルと複製

  • 容姿だけを複製したゼクス(=ディズヌフ)は、ゼクスではなかった。
  • クローンである妹ステラは、会ったこともないオリジナルの姉ステラの健康を手に入れて、社会的地位をも手に入れた。
  • 猫のサムを再現したAIサムはサムそのものなのか。
  • 記憶も行動様式もかつてのゼクスを再現したAIゼクスはゼクスそのものなのか。

双子ものとして比較的よくある「あいつは、俺の気に入らない俺」(シャドウ的なあれ)「なんでも受け入れてくれる双子」(自己対象転移的なあれ)があまり現れてこないのが特徴かと思います。
待て待て、カトリーヌから見たカトルはそれっぽいかもしれない……。

隅沢さんには姪っ子さんがいらっしゃるので、おそらくご兄弟かご姉妹をお持ちかと推測されます。それを頭の隅っこに置いて読むと面白いかもしれません。

「無言の前奏曲」「EVOLVE../7」において、Dr.Jが「人類が世代を越えて引き継ぐ病」について語っていることから、上記テーマの中でも「世代間での課題の引継ぎ」がFTのメインテーマのひとつであることはほぼ間違いないのではないか、と予測しているのですが、あくまでも予測に過ぎませんので、とりあえず正座して物語の行く末を見守りたいと思います。

何を書こうと憶測でしかないのですが

Frozen Teardropの感想ブログを標榜している以上、連載が停止している間は更新するネタがありませんでした。
たいへん、たいへんお久しぶりです。
更新していない間も、東京地域でEWが放映されているのに合わせてDVDを再生して楽しんだり、冬コミ合わせの上京の折に再度VOYAGEを訪れたり、友人たちと示し合わせてプリベンターごっこをしたり(?)充実したWオタクライフを送っておりました。

その他にもいろいろございまして、具体的には突如告知されたアニメイトの色紙争奪戦に参加してみたり(7000円くらい貢いで撃沈しました)、突如アニメイトに出現したサイン入り単行本の真偽を確かめるお友達を暖かく見守ったり……、あれ、両方ともアニメイトが原因ではないですか……。orz
と、角川・アニメイトの連合企画に半ば嬉々として振り回されてみた結果、

ガンダムエース編集部ってもしかしてお金ないんかな……。

というのがほんのりと透けて見えてきたような気がして、切なくなりました。
MGシリーズを始めとするプラモデルの展開もEW系からSEED系に一旦移るようですし(ROBOT魂がTVシリーズを開始しようとしているように見えますが、これはFT・敗者に協力しているホビー事業部とは確か別部署だったかと思います)、W系の中核スタッフが関わっているガンダムUCとAGEが収束するまで、しばらく展開は少なめになるのではないかと思います。

とはいえ、我々は10年以上、展開がない間も萌え続けていたのです。
約束されている以上、2年や3年くらいは平気で待てますので、またWに順番が回ってくる時を辛抱強く待ちたいと思います───もちろん、待たされているという幻想自体が気のせいで、次の情報ラッシュはすぐそこ、というのが一番嬉しいのですが───。