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このブログについて

本ブログは、新機動戦記ガンダムWの新作シリーズとして最近ガンダムエースで展開中の『Frozen Teardrop』、および『Endless Waltz 敗者たちの栄光』の考察・感想・情報収集のために運営しております。基本的に、どこよりも早いニュースや、あらすじの掲載はありません。にも関わらず、発売日以降は既知としてネタバレ全開で扱いますので、悪しからずご了承くださいませ。


エントリは、誤解を招く内容を発見した時や、状況が変化した場合に加筆修正する場合があります。

2012年11月5日

MCファイル5の感想(2)

敗者の扉絵が面白すぎます。おかげで直前までの小説の印象が完全に吹っ飛んでますよ!

3巻当時に「この人絶対敵で出てくるで」と言い合っていたステラ嬢が再登場いたしました。苗字が伏せられている上に、ステラ=星=OZ系MSを容易に連想させるネーミングであっただけに、こうなることは当然予想済みであったわけです。
が、名前の同じ姉の立場を奪った彼女がどういう哲学を背負って戦うのか、はたまた物語を回すための記号の一人でしかないのか、先行きが気になるキャラクターです。

2012/10/26~27のツイートより

  • 6巻の経緯を読む限り、老師が真意を隠していたのでなければ、プリベンターのガンダム建造と保有は当初は火星圏の抑止力として計画されたことであって、リリーナ暗殺のためではなかったように思える。
  • 無理にこじつければ、地球圏統一国家の行動に対して火星圏が軍事行動で応酬してきた場合に備えていたのかもしれない。
  • カトリーヌがプロメテウスを奪取したのは、敗北が続いて本土決戦目前の連邦の戦力強化のためと考えていいのか。そう考えると、「リリーナの理想を実現させてあげたい」という彼女の言い分が多少当てはまる気がする。別に彼女はプリベンターを壊滅させたいとか思っているわけではないのだ。
  • プリベンターとしては単に、ガンダムを使って火星圏国家同士で戦争されるのは本末転倒なので奪還しなければならなかった、と考えることもできるような気がする。
  • AIゼクスがガンダムに挑んだ理由がどうもよく分からない。これはTV時代の描写の問題かもしれないけど、エピオンに乗っていたゼクスがそれほどガンダムに拘っていたように思えないのも、神父の言ってた妄執説がしっくり来ない原因か。
  • AIゼクスがすでにハッキング済みということを考えると、その思考そのものもラナグリンに都合よく事が運ぶよう改竄されていると考えるのが自然だろうか。
  • ガンダム4機奪取に無人マーズスーツ500機を出したのは、火星連邦軍の誤りに思える。とはいえ、トールギスヘブンが現れさえしなければ数機鹵獲+250機生存という戦果だったはずなだけに、(以前からしばしば現れていたであろう)トールギスヘブンの戦力分析と評価ができてなかったのが一番痛いところだと思う。ラナグリンにしか手出ししないと思われてたのかもしれない。
  • ifになってしまうけれど、もし無人MSを100機でも温存しておけば、今頃エリシウム防衛戦力が3機とかえらい事態になってなかった。それとも、彼女らに露払いをさせておいて、本陣はまた別に出してくる作戦だったのだろうか?
  • 同じくガンダム3機奪取に戦隊出して失ったのも現時点では誤りに思える。これはナイナが司令権を有している戦隊のような気がするので、ナイナの判断ミスではないか。
  • 要するに、誰も彼もガンダム評価しすぎじゃないのか。

それにしてもリリーナの無力ぶりが大変です。お飾りに過ぎなかった女王リリーナがロームフェラ財団を動かしてしまった過去を踏まえて、予めありとあらゆる権限を取り上げられている感じがします。

  • 首都本島に上陸作戦仕掛けられてきていて、それを撃退する戦力がカスタムマーズスーツ3機で、にも関わらず茶飲んでファイル見るくらいしかやってない火星連邦とリリーナ様がやばすぎる。講和とかしないの。
  • その権限も取り上げられているという言及が4巻でありましたね。
  • 行動を封じられた妹と、意志を改竄された兄が、姿の見えない誰かの都合で戦わされていると思うと微妙な気持ちになります。願わくは、黒幕が暴かれ、彼らが彼ら自身の意志で立ち上がる日が訪れんことを。
  • ところで、一方的に宣戦布告したラナグリンの停戦の落とし所はどこなんでしょう。たとえ建前に過ぎなくても一応の妥協点が存在しているはずなのですが、開戦理由から察するに、地球圏に頼らない経済圏を確立できる目処が立ったあたりで手打ちという感じかしら。

そして今月も7つの矮星の新しい弾が披露されました。

  • 高温・低温・暴風(気圧操作?)と来て今度は雷撃です。なんだこの警報注意報弾頭。
  • 魔法弾で支援する後衛サポートクラス感がますます高まっており大変おもしろいのですが、アニメ化の難易度もだんだん高まっているような気がしてなりません……。ガンダムの表現と果たして釣り合うのか的な意味で。
  • 破壊力があまりなさそうに見えるのが、ウイングガンダムの系譜のガンダムとしては物足りない。が、自分なりに存在理由を納得してみたいので、敵兵を殺すよりも負傷させた方がみたいな理屈で、敵機を破壊するよりも機能停止させた方が敵軍の足を引っ張れる理論というのを考えてみた。ガンダムと違ってマーズスーツやMDには自爆装置がないっぽいし……。
  • 白は、上空と地表に電位差を生み出して人工的に雷を発生させる範囲兵器という感じでしょうか。実際、雷が直撃すると戦闘機墜ちるらしいので、MDだって墜ちるでしょう。プラネイトディフェンサーはあらゆるビームを受け止めるフィールドを展開するので、これとは相性が悪いと思われます(電気的中性とか何ぞ)

さて来月は久しぶりの過去編のようです。プリベンター5編で新たに撒かれた話の種もありますし、どこがどう展開していくのか楽しみです。例え、行く末が悲劇だと分かっているとしても。

それにしても、です。

要するにミルのMS操縦の師匠は(ノインのコネを間に挟んで)老師・張ということなのでしょうか?